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ヒマラヤスギ(Cedrus deodara) 

マツ科(PINACEAE)
ヒマラヤスギ属(Cedrus)
ヒマラヤからアフリカ北部にかけて4種が分布する。
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ヒマラヤスギ、別名ヒマラヤシーダー。日本には明治時代のはじめに導入されたので、公園などに植えられて大木が見られるが100年を越えるものは少ない。根が浅いのか、大木が台風で根こそぎ倒れている年があって、被害をなくすために低く剪定されたり、庭木では刈り込まれていることも多い。マツより短い先の鋭い葉には、松にもつくマツカレハの幼虫(黒っぽいケムシ)が大量発生することがある。11月ごろ落ちる雄花は、茶色の芋虫状。


きれいな円錐形

 
幹の上に大きな卵が立っているような姿で球果がつく。雌雄同株。雌花をつけるのは樹齢数十年以上になってから。

 
普通は高い木の上につくので球果のついた枝を間近に見ることはできない


12月末頃から2月にかけて球果の先から落ち始め、その後はばらばらと種鱗がはずれて辺りに飛び散る。


飛び散った後

 

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その球果の先を集めてドライフラワーに使う


バラの花のように見える

 実がつくのは大木に育った株。目に付きやすい木なので日ごろから気をつけていれば広い公園や神社には意外とたくさん植えられている。冬の朝(特に風の吹いた翌日)が見つけやすい。

 ワイヤリングは、マツボックリと違ってばらばらになる性質があるためにボンドを使う。

①重さがあるので、それに耐えられる太さのワイヤーを選び、ペンチでしっかり二つ折りにする。


②実の裏側に開いている穴にボンドを多めにつけ、ワイヤーのU字部分をまっすぐ刺し込み充分乾かす。この下準備には時間が必要なので、シーダーローズはすぐにはアレンジに使えないので注意。

 着色する場合、発泡スチロールにワイヤリングした実を立てて、木工用スプレーを吹きかけるとまんべんなく表面に塗料をつけることができる。ダンボールの中に並べてスプレーすると飛び散らないようにできる。これも乾くまで充分待ったほうがきれいに使える。

 葉の灰緑色をリースに使うこともできる。かなり痛いので気をつけて。


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